Interior

理想の花器の選び方

花器のトレンド

突然いただいた花束、とてもきれいで、すぐにでも部屋に飾りたいと思うこともあるでしょう。しかし、自宅に花器はなかなか置いてありません。結局そのまま放置して枯らしてしまうこともあります。
花の命は短いですから、一番美しいときに部屋に飾っておけるように、花器をご自宅に用意してみてはいかがでしょうか。すてきな花器を選べば、部屋のインテリアにもなります。

・北欧デザインの花器

北欧スタイルは白を中心に、黄色やブルーといった鮮やかな色が特徴です。無地の柄が多いため、シンプルでどんな部屋にも合わせやすいです。
インテリアで北欧のデザインを選ぶ方がいることから、北欧スタイルの花瓶も好まれるのでしょう。やはり部屋のデザインに合った花器がベストと言えます。

・壁掛け型の花器

また、壁掛けのデザインも豊富にあります。家の壁が殺風景で寂しいという方も多いでしょう。
そんな方は壁掛けの花器で部屋に彩りを添えてみるのもいいかもしれません。小ぶりなものが多いですから、さりげないインテリアにもなります。
たくさん飾れば、壁一面がまるで一枚の絵のようになり、華やかさも生まれます。

・陶器の花器

そしてやはり外せない定番の花器は、陶器製です。どんな部屋にも合う使いやすいものは、持っていて損はありません。
白や、シンプルなデザインが多く、和室、洋室問わず置くことができます。お花も選ばないので、定番の人気商品と言えます。

花器の選び方基本

花のある生活は、心を豊かにしてくれます。せっかく花を飾るのであれば、しっかりと花器を選びたい。
でも何を基準に選んだらいいか分からないものです。花器を選ぶポイントをご紹介しますので、お気に入りの花器を探す参考にしてみてください。

・最初にイメージを持つ

 花器、と一言で言ってもさまざまな種類があります。ガラスのもの、陶器のもの、小ぶりなもの、大きいもの、壁にかかるもの・・・。
どんな花器が欲しいのかざっくりでもイメージしておくと探しやすいです。飾りたいお花に合わせたり、部屋のインテリアに合わせても構いません。
何も分からないと言う方は、使いやすさを重視してもいいでしょう。さまざまな花器を見て、心が惹かれるものを探してみましょう。

・洗いやすさを重視する

 花器選びで実は見落としがちな重要ポイントが、“洗いやすさ”です。お花は毎日水を替えなければなりません。
水を入れ替えるだけでなく、頻繁に花瓶のお手入れも必要です。それは水に細菌が溜まってしまい、早く花が枯れる原因になってしまうからです。
購入しようか悩んでいる花器は洗いやすいものですか?極端に口の部分が狭かったり、洗うことが困難と思われるものは避けたほうがいいでしょう。お手入れが難しく、毎日の水替えが億劫になってしまうと、次第に花を飾らなくなってしまいます。
“花を飾る”、という目的を果たすためにも、ぜひ使いやすいか?を気にしながら選んでみてください。せっかく買うのならば、長く使い続けられる花瓶が好ましいです。

・お花に合うか

 花束をもらったり、好きなお花を購入したり、飾るお花も毎回同じではありません。そのため、個性的な花器もいいですが、シンプルでどんなお花にも合うものがいいでしょう。
自分が好きなお花を思い浮かべてもいいです。好きなお花とそれに合う花器を探してみてください。
例えば、バラやトルコキキョウといった豪華なお花であれば、陶器がイメージできます。コスモスやジャスミンなど、ナチュラルなお花が好きなのであればガラス製も合うでしょう。
お花屋さんに一度足を運び、飾りたいと思うお花を考えてみてください。そして、それに合った花器を探せば、きっとお気に入りが見つかるはずです。お花と花器の相性は、何より色味で決まります。色とりどりのお花が映えるような花器を探し、生活にも彩りを施したいものです。

・インテリアに合うか

 花瓶の役割は当然のことながら、お花を飾ることです。しかし、絶えず花は飾られるのでしょうか?花が枯れてから、次のお花を購入するまでの期間があります。
このように “花を飾っていない期間”は必ず出てきます。そのときに、花器一つだけでインテリアとして成り立つかを考えてみて欲しいのです。
もちろん、花を引き立てる花瓶です。ですが、それだけで置いてあってもフラワーベースがメインにもなり得るような、そんな存在感も欲しいところです。インテリアとしての花器を探すときに注意すべきことは、やはり部屋に合うことです。
花瓶を選ぶ前に、飾りたい部屋のイメージを具体化するといいでしょう。“こんな部屋に飾るからこんな花器がいい”と探せるように、イメージを膨らませてみてください。ナチュラル、豪華、シンプル、など何でもいいです。部屋のイメージに合ったものを探してみましょう。

お花に合った花器を探す

花器の主役はあくまでもお花です。お花にぴったりな花入れを合わせることで、花の存在感もより一層引き立つことは間違いありません。
花束をいただいたのならば、どんなお花が集まっているか、よく見てみてください。お花によって生ける花瓶が変わってきます。

・花を飾る比率

飾りたいお花があっても、花器とのバランスが悪いと、まとまりがなく悲しい気持ちになります。せっかくのお花ですから、きれいに生けたいものです。
そのときに大切なのが花と花器のバランスです。これは、花瓶を選ぶときにも、判断する重要なポイントになります。
お花と花瓶は、どのぐらいのバランスで生けるのがいいのでしょうか。実は2つの比率があります。

1:1

花が出ている部分と花器の長さが1:1になるように飾るとバランスが良く見えます。全体的にまとまりを見せたい場合は、1:1で飾るといいでしょう。
この法則なら、バラやチューリップといった花はきれいに見えます。一輪挿しなど、花の本数が少ない場合もバランスが良くなります。

5:3もしくは3:5

全体を8として考え、花と花器のバランスが、5:3か、3:5になるように生けます。
3:5であれば、上はボテっとした丸い印象の花を、5:3であれば、葉が長めですらっとした印象の花を飾るといいでしょう。少し特徴的なお花は3と5のバランスで飾るとうまくいきます。
1:1、3:5もどちらも生けてみなければ分からない部分があります。茎の先は少しずつカットし、バランスを見ながら生けることがおすすめです。
どんな雰囲気で生けたいのかによっても、選ぶ花器が変わります。生けるイメージを探してみるのも一つの方法です。

・お花別合わせたい花器

花束の中には、いろいろな種類のお花が当然ながら入っています。それは小さなお花から、大きくて目を引くものまで。実は、花束をばらして、種類別に分けてもかわいいのです。
もちろん、お気に入りのお花を買って、自分で生けるのもいいです。どんなお花に、どんな花瓶が合うのでしょうか。生け方や茎の長さにもよりますが、参考にしてみてください。

・小さなお花は小ぶりな花器へ

カスミソウや、ブルースターといった小柄のお花は、大きな花器に入れてもバランスが悪くなってしまいます。コップのような小さな花瓶に入れるとかわいらしく収まるでしょう。
ガラスであれば、透き通って自然な印象にもなります。キッチンや窓辺など、さりげなく演出したい場所に飾ると部屋にも馴染むでしょう。

・丸みのある花は背が低い花器に

アジサイや、ダリアといった丸みのある花は、花器も背が低く、コロンとした丸っこいものがいいでしょう。ブーケのような、丸くまとまった花束も、背が低めの花器に生けると全体的に丸っこい印象でかわいらしくなります。
全方向を向いているアーチ型を食卓のテーブルに飾れば、どの席からもお花が見えて明るい食事の時間になります。

・スラっとした花は細身の花器に

チューリップやバラといった、スラッとした印象の花は、背が高く細身の花器に生けるといいでしょう。
一本の茎もまっすぐで美しく、凛とした印象になります。一輪で生けても映えるお花です。
玄関や、人目に付く場所に飾れば、気持ちも引き締まるようなインテリアに変わります。

・花束は大きくて安定感のある花器へ

花器に花束をそそのまま飾りたいと言う方は、大きくて安定感のあるものを選びましょう。その際に、花束のバランスがキレイであっても、束ねてあるゴムは外すようにしてください。
茎が密集していると劣化の原因にもなります。バラして、全体を整え直すことできれいに生けることができます。
リビングや部屋のお気に入りの場所に飾ることで、気持ちも明るくなるでしょう。

お部屋のイメージから花器を探す

花器は部屋の印象を大きく左右するほど、存在感のあるものです。部屋に合わない花器をチョイスしてしまうと、せっかくのお花もなんだか浮いてしまいます。
インテリアに合ったフラワーベースを選ぶには、まずは部屋のイメージを持つことが大切です。

・理想のインテリアのイメージは?

理想の部屋はありますか?こんな部屋に住みたい、こんな場所でくつろぎたい、そんな理想のイメージに大きく近づけてくれる存在の一つが花器です。
せっかくなら部屋にぴったりの花器を買いたいものです。目指しているインテリアや雰囲気、今住んでいる部屋のイメージを具体化してみましょう。例えば、ウッド調でまとまっているならばナチュラルな雰囲気や、ホテルのような部屋を目指しているのならラグジュアリーなど、言葉に当てはめて考えることで、どんな花器を探せばいいのかが明確に分かります。

・素材別部屋に合わせたい花器

どんな部屋にしたいか、部屋の具体的なイメージが湧いたら、その印象に合った花器を探しましょう。

・ナチュラルにしたいならガラス製

ウッド調の家具や白い壁に囲まれたお部屋なら、ナチュラルな印象を受けます。自然な感じが、草花にもぴったりです。そんな部屋にはガラスの花器はいかがでしょうか。
透明感があり、茎の部分まで見えますから、まるで部屋に花が咲いているかのようです。ナチュラルさを演出するならガラスがぴったりです。

・高級感や存在感がほしいなら陶器製

ホテルのような部屋や、玄関にお花を置きたい方は陶器の花器がおすすめです。陶器はやはり高級感や、ラグジュアリーな雰囲気に導いてくれます。
玄関にお花を飾る方もいますが、家の入り口に陶器の花瓶で生けられていたら、気品さを感じるでしょう。シンプルなデザインであれば、決して嫌な高級感ではなく、さりげない上品さを演出してくれます。お花の存在感を増すのにも、陶器はおすすめです。

・和室に飾るなら竹

和室や、和テイストのお部屋には、ぴったりの竹の花生けはどうでしょうか。桜や梅など、日本的な印象のお花や、椿といった色味の濃いお花にぴったりです。
いわゆる花瓶のようなデザインもいいですが、竹であればより自然な印象になります。お花と竹の組み合わせで、どんな花も和の雰囲気に仕立て上げましょう。

・現代アートの雰囲気にするならアルミ・メタル

アルミやメタル製の花瓶は、どこかの美術館に置いてありそうな、アーティスティックな雰囲気が漂います。少しくすんだデザインであれば、アンティーク調にも変化します。
現代アートのひとつになるような、おしゃれな部屋を目指すならメタルやアルミ製がいいでしょう。いつもと違うかっこいい雰囲気を演出してみてはどうでしょうか。

まとめ

花のある暮らしを継続するには、花を飾った後の手入れを継続して長持ちさせる、季節に合わせて花を入れ替えるといったケアをいかに楽しめるかがカギとなります。そのためにも花器が果たす役割は大きく、毎日見ても飽きない、見とれる位の美しい姿で花を飾れるとケアするモチベーションもしっかり継続します。そこでオブジェの様に美しい存在感と高級感、重厚感を持つ花器は永く使え、余裕のある大人にふさわしい品格あるお部屋を演出してくれます。

このページで紹介しているアイテム(イメージ写真には、一部日本でお取扱いのない商品が含まれている場合がございます)