
1775年
デンマーク磁器工場は、ジュリアン マリー皇太后の支援を受けて、薬剤師フランツ ハインリッヒ ミュラーによって創設されました。
250年にわたるロイヤルコペンハーゲンの豊かな歴史の流れ — 王室の保護、クラフツマンシップへの情熱、そして卓越した芸術性に彩られた歴史です。
デンマーク磁器工場は、ジュリアン マリー皇太后の支援を受けて、薬剤師フランツ ハインリッヒ ミュラーによって創設されました。
創業当初から、デンマーク磁器工場はブルーの下絵付けが施された磁器に注力しており、「ブルーフルーテッド プレイン」はデコレーション番号"パターンNo.1"と呼ばれるようになりました。
デンマーク磁器工場は約4年間にわたり製品の製作に取り組んでいましたが、経営は困難な状況にありました。そうした中、デンマーク国王が支援をお申し出になり、工場は「デンマーク王立磁器工場」として新たな一歩を踏み出すこととなりました。
1790年より、磁器工場の少数精鋭の職人たちが取り組んだ壮麗なプロジェクトが〈フローラ ダニカ〉コレクションです。1802年、初めて〈フローラ ダニカ〉のテーブルウェアセットがデンマーク王室に納品されました。今日に至るまで、〈フローラ ダニカ〉は世界で最も貴重な磁器コレクションのひとつであり、現在もなおデンマークで、全て手づくりで制作されています。
1868年以前、絵付け職人(ブルー ペインター)は完全に男性社会でした。しかし1868年1月にエレオノラ ニールセンが初の女性ブルー ペインターとして雇用され、その後主任絵付け師に昇進しました。1800年代後半になると、絵付けスタジオの大半を女性が占めるようになっていきました。
若き建築家アーノルド クローが、ロイヤル コペンハーゲンの再生のためにアートディレクターに任命されました。
就任後数年間、アーノルド クローは〈ブルー フルーテッド〉のシリーズに注力しました。1775年に作られた〈ブルー フルーテッド フルレース〉のデザートプレートの美しさに魅了され、一枚のデザートプレートをディナーセットとして独立させました。また優雅な〈ブルー フルーテッド ハーフレース〉も生み出しました。
ロイヤル コペンハーゲンの本店は、現在のコペンハーゲン中心部アマトー広場6番地へ移転します。この建物は1616年に建てられた美しいルネッサンス様式で、コペンハーゲンで最も古い建物の一つです。
トルキル オルセン、アクセル サルト、ゲルトルード・ヴァセゴー、エリック マグヌッセン、ヘニング コッペン、グレーテ マイヤーといったアーティストとのコラボレーションのディナーウェアやアートピースが制作されます。これらは今日に続くアートコレクションの始まりとなりました。
ロイヤル コペンハーゲンの創立225周年を記念して〈ブルーフルーテッド メガ〉が登場。カレン キエルガード ラーセンによるデザインは〈ブルーフルーテッド プレイン〉のディテールを大胆にデフォルメし、生命感あふれる新しい魅力を演出します。
デンマークのデザイナー、ルイーズ・キャンベルによる〈ブルー エレメンツ〉は、ロイヤル コペンハーゲンを象徴する〈ブルーフルーテッド プレイン〉のパターンとフルーテッド模様、〈ブルーフルーテッド ハーフレース〉の縁取り、そして〈フローラ ダニカ〉のエッジのデザインを大胆に組み合わせたモダンなデザイン。フローラルモチーフが、自由で生き生きとした表情で輝きます。
KiBiSiとのコラボレーションにより生まれた〈HAV(ハウ)〉は、落ち着いた新たな機能と形を提案しています。手作業でスプレー塗装され、ブロンズのディテールがあしらわれたHAVは、多用途に使えるよう丁寧に設計された、時代を超えて使えるディナーセットです。
デザインデュオ、ガムフラテージ(GamFratesi)は、〈ハーフレース〉コレクションの手描き要素を新たな形で組み合わせ、沿岸、浅瀬、深海の生き物のモチーフを通じて、ロイヤル コペンハーゲンの伝統を現代的に再解釈しました。
2025年、創立250周年を迎えるロイヤル コペンハーゲンは2世紀半にわたってデンマークのクラフトマンシップの技を磨き続け、新たな価値を提供し続けてきました。
2025年にこの大きな節目を記念し、ロイヤル コペンハーゲンは特別な新作とともに、新たな一歩を踏み出します。